グランプリ賞

『センチメンタルなピエロの旅』

  先日、セルトン・メロの監督／主演作『センチメンタルなピエロな旅』が、アカデミー賞外国語賞へのブラジル代表に選出されたことを、こちらでお伝えしました。近年1年に公開されたブラジル映画の中で最も優れた作品だという評価を公に得たにも等しく、素晴らしいことです。そのセルトン・メロが、ブラジル映画祭2012に、スペシャルなコメントを送ってくれました!!!

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左から2番目が『センチメンタルなピエロの旅』の主演/監督のセルトン・メロ


   映画監督、俳優、プロデューサーのセルトン・メロ（Selton Melo）は、ブラジル映画の再復興を担っている若い世代の中で、もっとも才能のある人物の１人だ。彼が、ブラジル映画祭2012へ独占コメントをしてくれた。セルトン・メロは、現在39歳と若いが、長いキャリアをもつ。まだ12歳の時に当時の人気ドラマに出演して以来、その器用な表現力で、次第に幅広い認知度と人気を得ていった。

   映画の分野では、これまで『O Auto da Compadecida』『Lisbela e o Prisioneiro』『尻に憑かれた男』『Meu Nome Não é Jhonny』『Jean Charles』といった作品を含む27以上の作品に出演して、その才能を遺憾なく発揮してきた。ブラジル映画祭では、2008年に『尻に憑かれた男（映画祭時は『下水って、匂う』。後に改題）』、2010年に『Mulher Invisível』というセルトン・メロの出演作を上映してきている。

   こちらが、セルトン・メロからのコメントだ。

セルトン・メロ（Selton Melo）
──私の映画『センチメンタルなピエロの旅』が、日本の４都市で上映することができて、幸せであり光栄です。映画を作っている時、観客を感動させたいと思っています。これほど離れたところに住む人々の元に届けることができるなんて、信じられません。日本はブラジルと特別な繋がりがあり、相互関係は本物です。我々の文化は"連結"しています。この連結点がより強固なものなるように映画を文化的手段として使うことは、素晴らしいことです。『センチメンタルなピエロの旅』は、繊細で、詩情に溢れた作品です。サーカスへのオマージュであると同時に、映画へのオマージュでもあります。日本の方々にも、気に入ってもらえたらと思っています。

『センチメンタルなピエロの旅』　予告編

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■ブラジル映画祭2012公式サイト
http://2012.cinemabrasil.info

    日本未公開のブラジル映画を紹介するブラジル映画祭は、今年で第8回目の開催となります。本年の上映作品と開催日程は下記の通りです。

【ブラジル映画祭2012 上映作品】
『エリス・レジーナ ～ブラジル史上最高の歌手～』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=QutbCn59Kuw
『トゥー・ラビッツ』予告編:  http://www.youtube.com/watch?v=LSyOdDQ3cWs
『バイアォンに愛を込めて』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=1eTHDW7fPFU
『センチメンタルなピエロの旅』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=f2JLsZbizkY
『ホチュアー ～笑いの遣いのインディオ～』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=5xGnqDDJ078
『サッカーが裏切った天才、エレーノ』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=LKtLK-uwVRE
『孤独なツバメたち ～デカセギの子どもに生まれて～』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=IfRZm4iBSBU
『茜色の約束～サンバ Do 金魚～』予告編: http://www.youtube.com/watch?v=7PdJh0zB3sw

【開催場所と日程】
東京・渋谷 ユーロスペース 10月6日（土）～12日（金）
大阪・九条 シネ・ヌーヴォ 10月13日（土）～19日（金）
京都・四条鳥丸 京都シネマ 10月20日（土）～10月26日（金）
浜松・鍛冶町 TOHOシネマズ浜松 10月27日（土）～11月2日（金）